キリム

「クッション」に珍しいカラバをアップいたしました。

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ロシア、カラバの伝統的キリムの色調は深い赤と藍です。

細く丈夫な縦糸と横糸を使い、どこまでも強く薄く織られたキリムは、高い技術を必要とされるものです。その丈夫さは修理糸が通らない程で、修理人泣かせのキリムとも呼ばれてきました。

そんなカラバを織る織り手が、織ったキリムです。

伝統とは違いながらも、その技術は100年を超えた表情を見せています。

こちら

こちら参考

「キリム長さ170cm前後」にヴァン・クルドのオールドをアップいたしました。

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30年前、イスタンブールのグランドバザールもアラスタバザールも、東トルコのクルド族のキリムで溢れていました。右をみても左を見ても、どの店もクルド・キリムでした。

2000年もの遊牧生活を続けた彼らは、常に羊の毛の改良を心がけてきた結果、上質のウールのお陰で、透明感のあるキリムを織り継いできたのです。

藍、赤と白のメリハリある色調で大きな眼や星の幾何学文様は、新鮮であり、上等の仕上がりに魅了されたバイヤー達により、世界中に紹介されました。

こちら

 

「クッション」に東欧の花柄のアンティークカーペットクッションをアップいたしました。

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オスマン・トルコは凄かった!

北アフリカ、中東、東欧、カフカス地方など、多くの地域を支配下に置いたとき、彼らは「良いものは良い」との考えから、否定することなくキリムの文化に融合させてきました。

お陰で、それぞれの地域の伝統もトルコの文化の一部として、このように伝えられています。

お楽しみください。

こちら1

こちら2

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いつだったか、どこかで目にした記憶が蘇ってくるような懐かしさのある古布は、ジャジム織りの技法を使ったカフカス地方のものです。

ジャジム織りは、縦糸に柄を付ける、この地域に伝えられた技法です。

経糸に何回も強く撚りをかけ、織機に経糸を張る段階で、柄は出来上がっています。撚りの強い経糸のせいで、織物は幅約30cmくらいが限界です。高い技術が要求されるジャジム織りは、熟練した織り手のみが携われる織物です。

赤、藍と深い緑の組み合わせが、天然のベージュとよくマッチし、独特の世界を見せてくれます。

「キリム長さ2m以上」に、久しぶりのカラバキリムをアップいたしました。

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カラバキリムのアンティークはロシア産です。

100年より若いカラバは、アゼルバイジャン領にいたアルメニア人が、そして、現在トルコでカラバ・キリムと呼ぶキリムは、カフカス地域から東トルコ、エルズルム周辺に移動した人々により織られています。

この地域の歴史を見る思いがします。

こちら

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ギョムルゲンは、中央アナトリア、コンヤ地方のカイセリ近郊にある村で、細い糸を使い、キリムの画面を柄で埋め尽くしている産地として知られてきました。

魅力的な落ち着いた赤色と茶色のシックな雰囲気の柄で埋め尽くされたキリムですが、織り手のやる気が強すぎたのでしょう、縦糸を必要以上に引っ張り過ぎたため、所どころに経糸の切れが見られました。

床に敷くキリムとして使うことはあきらめ、裏地をしっかり張り、おしゃれなクッションに再生しました。

艶やかな天然のナチュラルベージュと組み合わせで、細かい仕事が美しいクッションは、存在感を示しながらアートな空間を作ります。

「クッション」に染められた当時の色を見せるシバス・アンティーククッションをアップいたしました。

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100年以上前のキリムは、褪色を見せていません。

色は神様からの贈り物というトルコキリムですが、中には、自分が目指した色に向かい、懸命に努力を重ねた人たちもいました。

染められた当時の面影を伝えるそんなキリムに、トルコでは高い評価を与えています。さすが、トルコですね。

こちら

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KJ39281と同じキリムを、まるでコットンのように細く丈夫に撚られたコンヤの上質の天然ウールで包みました。シルクのようにつややかな白いウールに囲まれたシバスは、気持ちよさそうで穏やかな明るい表情になりました。

無地のアンティークキリムが幾何学文様の伝統柄に柔らかさをもたらすお陰で、置かれる場所を選ばないクッションになりました。

 

「クッション」にアップのアンティークキリムクッションは、渋いアートです。

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東トルコ・シバスには、織り継がれてきた4x2mほどの大きなキリムがあります。

現代では織る人もおらず、大変な貴重品ですが、その大きさゆえ、輸出が始まったころから、クッションの様な小物となり、キリム好きを楽しませてきました。

上質のキリムは、100年経過しても、糸も、色も、織りも、びくともしていません。

ついそこにいそうな100年を、手にとり感じられるキリムです。

こちら

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70~80年と90年ほど前に織られたキリムを組み合わせました。

眼、S字フック、鳥などがデザインされているのは、シバスのオールドキリムです。

シバスは古くからの商業都市であり、にぎやかな街は交易に訪れた人々で活気に溢れていました。

遊牧の道中、この街を通過する織り手たちは、目に映る全ての光景を興奮しながらそれぞれの感性に刷り込んでいったのでしょう。伝統から少し離れたモダンな色使いは、織り手達が受けた刺激を物語っています。

100年に近い天然の濃茶の落ち着いた風合いに、中心の色糸も大人の雰囲気を見せている、使いやすいパッチワーククッションです。

 

「クッション」に、柳色の古いジジム織りをアップいたしました。

 

 

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トルコでは植物では出せない緑色を、楽園や天国の色と呼び、最も格調高い色です。

高い技術を持った織り手が染め上げた鮮明で濁りのない色は、評価され大事に伝え継がれてきました。

光に愛された表も裏も柳色ですが、光が当たらなかった糸と糸が交差している部分は、青紫色です。

どうして?自然のいたずらか?織り手の作戦か? お楽しみください。

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「クッション」にアップしたのは、若いトルクメン族のオールドキリムです。

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キリム織りは、一生をかけて完成に近づくということを、若い織り手のキリムが教えてくれます。

織り手達はいつも試行錯誤しながら、織りの技術を上げ、人間力を身に付けていったのです。キリムが放つ様々な深さは、見る者を飽きさせません。

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「キリム長さ120cm前後」に、マラティアの紫色のアンティークをアップいたしました。

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見事な仕事のキリムです。

織り手の性格が伝わってくるように、品の良いキリムです。

糸、染、織りの三拍子が揃い、自然の力が加わった100年前の秀作には、見る者を高いテンションに運んでいく力を感じます。

こちら

 

「クッション」に何?と思わせるコンヤのオールドキリムをアップいたしました。

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左右の縦糸の色が違います。

熟練した織り手をまねた若い織り手の苦闘が見れるキリムです。やはり、キリムを織る事とは、日々を生きる事と同じです。

コツコツと毎日の積み重ねが高い技術につながり、それを身に付けた織り手のみが、工芸品を生み出せるのです。

こちら

「クッション」にイブラヒム織りのアンティークをアップいたしました。

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チェック?100年前?、どうやって織り手達はチェック柄を手にしたの?、訊ねる度、私たちの質問に丁寧に答えてくれる問屋さんです。

インドより西側は、15世紀以降、かなり密な付き合いをしてきたそうです。インドのインディゴが中東からヨーロッパに、チェック柄が西側から中東へ、「道があるのだから運ばれるよ。」と、まるで当時を知っているかのように、涼し気な顔で問屋さんは話します。

お楽しみください。

こちら

「逸品キリム」に、祖母と孫の共作を、「クッション」に赤いトルクメンとカフカス,シルヴァンのアンティークをアップいたしました。

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2001年に手に入れた共作が見られるキリムは、クルド族の一派のヘルキ族のものです。

色調は伝統的なヘルキの色、なぜか半分しか柄がないのを不思議に思いながら二十数年、コレクションルームに眠らしておりましました。

一つの伝承の形です、お楽しみください。

こちら1です。

カフカス、シルヴァン、アンティークは

こちら2です。

コンヤ、トルクメンは、

こちら3です。

クッションにコンヤ、トルクメンのアンティークとカイセリの新作キリムクッションをアップいたしました。

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当方の都合により約2か月ぶりのアップです。ご心配とご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

言葉を探す大変さを味わいながらの久しぶりのHPですが、キリムが言葉以上にその存在を示してくれます。

これからもよろしくお願いいたします。

斎藤 待子

http://www.kilimsjapan.com/item/16848

http://www.kilimsjapan.com/item/16857

「キリム長さ90cm前後」にアンティークキリムと絨毯のコラボをアップいたしました。

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「土から生まれ土に還す」が、遊牧民たちのキリムとの付き合い方でした。

子孫の問屋さんもそれに習い、もうここまでとなったアンティークキリムとアンティーク絨毯をこのように組み合わせました。

先祖からの教えであるばかりでなく、若い問屋さんを虜にするアンティークな織物の持つ力と存在感が見られる古布です。

今が旬と言っている作品を御覧ください。

こちら

「キリム長さ90㎝前後」に、アンティークを合わせたキリムをアップいたしました。

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ナチュラルなベースは、縦糸に強い撚りをかけたアンティークのジャジム織りです。その上に縫い合わされたのは、コンヤのアンティークキリムです。

「土から生まれ土に還す」が、遊牧民のキリムとの向き合い方です。 最後にハサミを入れざるおえなくなったキリムを再生させたのは、子孫である問屋さんの様々な思い入れです。

古くなればなるほど深さを増していくキリムです。

こちら

「キリム長さ90cm前後」にコンヤ、トルクメンのアンティーク縞柄をアップいたしました。

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100年以上前の自然がいかに健康であったかを見せてくれるキリムです。ウール良し、染色良し、織り良しの三拍子が揃ったアンティーク・キリムが見せる時空を超えた美しい表情に、目が離せません。

本物の力を御覧ください。

こちら


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