KJ33750、39x59cm、トルコ、コンヤ、アンティークキrム(ウール/ウール)

キリム長さ 90cm前後, 商品

キリムNo.: KJ33750

産地: トルコ、コンヤ、アンティークキrム(ウール/ウール)

寸法: 39x59cm

SOLD OUT

「これ手織り?」思わず声が出たほど細い縦糸と横糸の天然の白い古布は、無駄毛がすっかりなくなり、いかにも手紬と言った優雅な表情と柔らかい肌触りが見事です。
縦と横の四か所の始末を、手で括るのでなくミシンを使っているのは、織物の糸が細すぎ、現代のステッチ糸の太さではきれいな仕事が出来ないせいです。

神業を見せている見事な古布に合わせているのは、これも神業の様に絨毯の表面の毛をぎりぎりまで丁寧にカットしラグ状態にした、アンティークの絨毯です。
キリムの糸より柔らかく撚られた絨毯の糸のツヤは、問屋さんの物作りを刺激したようで、 テーブルランナー、タペストリーや額などとして楽しめる、キリムとは違った表情の古布が生まれました。

キリムは遊牧民の女性たちが、代々織り継いできた長い歴史を持った織物です。
女性たちは家族や家畜の世話、日々の家事、通過するバザールでの物々交換の品物作りなどの合間に、自家用キリムや娘の嫁入りの持参品キリム作りに励みました。
型紙を使う習慣がなかったキリムは、織り手が表現したい柄や先祖代々継がれてきた文様などを部族の柄とし、織り伝えてきた遊びのある織物です。

それに対し、下書きを書き、それに沿って織り進めていくのが絨毯です。
絨毯の縦糸はキリム以上に太く強く、横糸の打ち込みに力がいるため、男性の織物と言われてきました。型紙に沿って織られた絨毯は、キリムと比べると遊びはありませんが、かっちりとして安定感のある織物です。

片手に白い古布、もう一つの手にキリムや絨毯のピースを持ち、何かを考えていた問屋さんは、ようやく手を動かしました。白い神業古布の上に置いたのが絨毯のピースです。

キリムと絨毯のコラボは、思った以上に馴染んでいます。「土から生まれ土に還す」をふまえ最後に生まれたコラボは、最高の相手を見つけたようです。キリムと絨毯、お互いの長所が重なり合い作られた新しい世界から、ホンワリとした暖かさが伝わります。



ドラゴン=豊かさをもたらす、 眼=邪視除け


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