KJ39068、40x40cm、コンヤ、トルクメン族、アンティークキリムクッション(コットン/ウール&コットン)

クッション, 商品

キリムNo.: KJ39068

産地: コンヤ、トルクメン族、アンティークキリムクッション(コットン/ウール&コットン)

寸法: 40x40cm

価格: 13,200円

今よりはるかに新鮮だった地球が生み出した100年以上前の色調が、生き生きした表情を見せているトルクメンのクッションです。
思わず「きれい!」と声が出るほど白いコットンが、使い込むほど白さを増していくというコットンの特徴を語っています。ブルーに染色されたコットンは、藍(あい)との相性が良いのでしょう、白いコットンより柔らかくツルツルしており、これもコットンの特徴を伝えています。

トルクメンの織物は縦糸にコットン、横糸はウールが定番になっており、横糸の柄としてコットンが使われているこのクッションは、技術のある織り手だからこその作品です。

コットンの産地は地中海岸の気候の良い地域です。
年間500kmを移動する遊牧民たちは、村から村、町から町へと移動しながら、物々交換で南のコットンを手に入れていました。

手元にはない貴重な素材は、感性豊かな織り手達を魅了し、誰もがぜひ使ってみたい素材でした。しかし、多くのトルクメンは、ウールより固く撚れる貴重なコットンを、縦糸に使いました。縫い糸のように強く細く丈夫なコットンは、トルクメンの特徴であるウール糸の濃淡のみで織られる薄いキリムをささえる影の力だったのです。

染色にも織りにも別格の技量を持った織り手は、縦糸にコットン、横糸はウールをあんず色と蘇芳(すおう)色に染め、ブルーに染められたコットンと天然の白いコットンで縞柄を織りました。コットンとウールが見せるコントラストが美しいクッションは、今が旬と言わんばかりの表情です。
100年前の透き通った色を見ながら想像する遠い昔が、身近にある贅沢さに思わず笑みがこぼれます。




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