KJ26439、92x57cm、トルコ、コンヤ、オールドジジム織り(コットン/ウール)

キリム長さ 90cm前後, 商品

キリムNo.: KJ26439

産地: トルコ、コンヤ、オールドジジム織り(コットン/ウール)

寸法: 92x57cm

価格: 63,800円

水の流れのデザインを様々な色を使いのびのびと、まるで水が動いているかの様に表現しているのは、創造性あふれる遊び心を持った織り手です。
柄の形やバランスは、目に映る以上に難しい作業ですが、織り手はまるでキャンバスに柄を書くかのように、しなやかに、力強く、時に細かい観察眼で、様々な水の表情を織り込んでいます。静かな水、荒い水、優しい水、楽しい水、などなど。
近くから、上から、斜めから、どこから見ても違った表情を見せるミラクルな秀作です。

イスラム教スンニ―派が多くを占めるトルコでは、幾何学文様でキリムの柄を付けてきました。生まれた時から慣れ親しんできた先祖伝来の幾何学文様を、基本を身に付けた織り手達の鍛えられた腕は、当たり前のように自分が織るキリムに織り込んでいます。
花や鳥などの具象柄を使える私たちには、このように遊びたっぷりの幾何学文様を織物の中に使うには、かなりの努力が要りそうです。

コンヤの若い織り手は、水の流れをジジム織りで表現しています。
ジジム織りは、平織りをしながら色糸を横に入れ柄を付けていく技法で、京都のような古都であったコンヤ、綿の産地のアダナや地中海岸の各地、東トルコのマラティアなどで良く見られます。これらの地域では、柄付けのアクセントに白いコットンを使い、キリムを一層華やかに、印象的に仕上げています。
アナトリア(アジア側トルコ)の織り手達は豊かな植物の恩恵を受け、細かい織りを目指すより、色彩豊かな織物作りに精出しました。

創造力溢れる織り手は、伝統を踏まえながらも自分の世界を表現する力を持っていました。
来世を信じるイスラム教徒である織り手が表現したのは「楽園」でしょう。
一年中枯れることのない豊かな水、植物や果物が豊かに実る楽園、真っ青な大空を楽しそうに飛び交う鳥たち、織り手は、憧れの新染料である化学染料を使い緑、赤、オレンジ、紫、黄、青などを上質の糸で染め出しました。
濃い茶の天然のウールを地に楽しげに遊ぶ化学染料の色は、80年位前の織り手たちが憧れた新しい染料を自由自在に操った、織り手の力を伝えています。



水の流れ=生命を支える水が、常に身近にありますようにとの願い、 バードック(ごぼう)=豊かさをもたらす、 鳥=幸せの予感、 眼=邪視除け、クロス=邪視除け


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