KJ5667、86(含フサ)x37cm (ウール/ウール)、トルコ、アナドルー、アンティーク織物

キリム長さ 90cm前後, 商品

キリムNo.: KJ5667

産地: トルコ、アナドルー、アンティーク織物

寸法: 86(含フサ)x37cm (ウール/ウール)

価格: 38,000円 (税別)

SOLD OUT

1990年に手に入れた古布です。
当時のイスタンブールはキリムのみならず、何に使ったのかと想像を掻き立てる小物、古布や民族衣装を扱う小さな骨董屋さんが何店もありました。キリムの買い付けを終えた後の宝物探しは、良く働いたご褒美のようで、至福の時間でした。
漆塗りの小物入れ、子安貝とビーズのベルト、真鍮の頭飾りと腕輪、トルココーヒー入れ、アローケース、エプロン、スカーフ、衣装の淵飾りなど. 骨董屋さんでしか出合えないアンティークの数々は、日本がバブルだった頃の思い出です。

2枚に剥がれていた古布は長い房を持ち、テーブルランナーのように小幅です。
エプロンとして腰に巻かれたと問屋さんが説明した布は、当時では珍しい化学染料が使われており、一見かわいらしい雰囲気です。しかし、近づいて見ると、小さい布に注ぎ込まれた織り手の仕事量に驚かされる、落ち着いた大人可愛い布です。

一日中、体を動かしていたに違いない遊牧民の女性たちは、きっと、ぜい肉のない動きやすい体だったのでしょう。それにしても、誰がこんなに贅沢な小さいエプロンを使ったのでしょう?

あれこれと、様々なことを想像させてくれる古布は、確かな腕の織り手の作品です。
固く細く撚られたウールの縦糸に、強く細く撚られた横糸が入れられています。地布は通常の平織りでなく、糸の交差が斜めの線の様に見える綾(あや)織りです。唸りたくなるほど細かい綾織りの上から、様々な色糸を使い丁寧なジジム織りで柄を付けています。
その色は、化学染料で染めたピンク、紫、青緑、ダークグレー、紺、オレンジなどです。1866年、ドイツで生まれた化学染料をいち早く手にした織り手の意気込みが伝わってくる古布です。珍しい化学染料を手にした喜びが、日常使いのエプロンをこれほど精緻に織らせたのでしょう。

柄の付け方、織り方、糸の撚り方、使い方、どれを取っても織り手の豊かな創造力が発揮されている古布が、100年以上前の様々な豊かさを見せています。

下部のフサの上に見えるのは、問屋さんが加えたミシン飾りです。

「なぜ?」に、「かわいいだろう?先祖との共作だ!」と、「?」何ともわからない答えがかえってきました。ミシンがあろうとなかろうと、先祖の確かな仕事に変わりありません。



眼=邪視除け、 水の流れ=生命を支える水が、常に身近にありますようにとの願い


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