KJ12067、320x166cm、アイドゥン、アンティークキリム(ウール/ウール)

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キリムNo.: KJ12067

産地: アイドゥン、アンティークキリム(ウール/ウール)

寸法: 320x166cm


1993年に手に入れたアイドゥンキリムは、保管されたコレクションルームで100年を迎えました。時々、空気の入れ替えで広げるたびの歓声と溜息は、大きなキリムの柄を見事に合わせた織りの名人への称賛です。
部族の伝統に沿ったキリムは、各地の文様がここに集結したのかと思えるほど画面全体がぎっしりと、眼、ベレケット、ドラゴン、エリベリンデ、狼の口、羊の角、鳥、などの幾何学文様で埋められています。その色彩は、豊潤な土地を象徴するかのように、赤、オレンジ、黄、黄緑、藍などが使われた、色に溢れた楽園です。

伝統とは言え、これほどのキリムを織るには、相当の技術と覚悟が必要だったでしょう。部族の伝統を肩にズッシリと背負いながらの作業は、部族一の織りの名手のみができる名誉な仕事だったと思います。
伝統の大きなキリムは、2枚に分けて織られ、はぎ合わせています。昔の織り手達は大きな織り機は持たず、幅1m位までの織り機で、左右対称の文様のキリムを織っています。
2枚はぎは、遊牧民の伝統キリムと言う証明でもあると問屋さんは言います。

織り手は、代々伝わるキリムを手本に、ウールの量や染色具合を事前にチェックし、先祖の伝統に従いながらも、自分らしさを加えていきます。
長い時間をかけ撚られた強く丈夫で細い縦糸は、上下のフサを入れると約4m近くなります。縦糸を織り機に張り終わると、いよいよ織りが始まります。それぞれの横糸で伝統の文様を丁寧に織り込んでゆく織り手は、無心に手を動かし続けます。半分のキリムを織り上げるのに、どれほどの根気が必要だったのか、ただ溜息が出るばかりです。

左右の2枚を縫い合わせれば完成です。部族の織り手達の最大の関心は、2枚の出来上がりです。2枚を縫い合わせ仕上がった大きなキリムは、信じがたいほど左右が対称です。別々に織られたキリムはピッタリと合い、きれいな幾何学文様になっています。神業です。

なでここまでやるの?の問いに問屋さんは、部族の文化であり伝統だからだと答えました。
なぜここまで出来るの?に、「神様と楽しい会話を楽しんだからさ。」と真顔で答えた問屋さんです



眼=邪視除け、 ベレケット=豊穣、 ドラゴン=豊かさをもたらす、 エリベリンデ(腰に手を置く女性)=繁栄、多産、豊穣、 狼の口=邪視除け、 羊の角=繁栄、たくましさ、 鳥=幸せの予感


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