キリムNo.: KJ13148
産地: コンヤ,チョルム、 アンティークキリム(ウール/ウール)
寸法: 244x73cm
価格: 374,000円
1995年に手に入れたコンヤ・チョルムは、年たちアンティークの仲間入りです。アンティークキリムとは、100年以上前に織られたキリムのことです。100年以上前のキリムには、どれも共通点があります。
どのキリムもウールがツヤツヤで、どのような場所でも光輝いています。特上のウールが使われたキリムは、どの色も透明感があり草木の色の重なりは複雑です。そのような特別な糸を使えるのは、もちろん、腕に自信のある熟練した織り手たちです。
上等の織り、染め、糸の三拍子揃ったキリムだからこそ、自然の力の協力のもと、100年もの時間を超えて、今が旬のごとき美しさを見せつけてくれているのです。
時空を超えた美しさは、「古いは新しい」ということを教えてくれます。
大事に使い込まれ無駄毛がすっかり取れたこのキリムは、上等のウールの見せる輝きのお蔭で、それぞれの色も光っています。藍、オレンジ、赤、薄緑、茶そして天然の白とこげ茶と、一見、色たくさんに見えるキリムですが、基調は藍と茜です。
腕に自信のある織り手は、それぞれの色の分量を変えたり、発色剤や媒染剤を工夫しながら、見事にこれだけの色を生み出しました。
コンヤは11~13世紀、セルジュク調トルコの都があった京都のような古都です。
多くの外国人が、様々な交易品を持ち行きかった街は、そこを通過する遊牧民たちを大いに刺激し続けました。新しい風を体全体で受け止めながら、創造力を膨らましていく織り手たちに、限界と言う言葉はありませんでした。
その人生で数十枚のキリムを織らねばならない織り手たちは、織るごとに生まれる様々の疑問や困難を、その柔軟な感性で解消し、知恵を磨きながら次の一枚へと向かいました。次へのチャレンジは、前の一枚以上の出来栄えを目指しながらの、心躍る時間でした。彼女たちの頭の中は、プラスのエキスが満ち溢れていたようです。
そんな環境から生み出されるキリムが、後世、見る者を感動させるのは当たり前なのです。
羊の角=繁栄、たくましさ 眼=邪視除け 狼の口=邪視除け
耳飾り=幸せな結婚を願う