KJ22432、235x70cm、コンヤ, オールドキリムランナー

商品, 小さなランナー

キリムNo.: KJ22432

産地: コンヤ, オールドキリムランナー

寸法: 235x70cm

価格: 94,600円

天然の上等のウールとキャメルの組み合わせがシックな古布を織ったのは、コンヤの織り手です。ウールとは違った柔らかな手触りが、贅沢さを教えてくれます。色調豊かなキリムが伝え継がれているコンヤには、珍しいキリムと言えます。

細く強い糸を使った薄くしっかりした織物は、白と茶の縞柄でありながら、織り手を感じさせる表情や力があります。こんな織物が織れるようになるには、どれほどの時間が必要なのでしょうか?

伝え継ぐことを文章に書いて残す習慣が少なかった遊牧民です。
5歳位になると、子供たちは織りをする母や祖母のそばで、遊びながら織りの工程を頭や感覚に染み込ませていきます。植物採集やその植物が染め上げる魔法のような染織は、子供たちには大きな驚きであり楽しみであったことでしょう。

15~6歳になると、彼女たちは母や祖母が織ってくれた持参品キリムを持ち、嫁いでいきます。今度は、彼女たちが織りをする番です。
遊牧民の住まいである直径4~5mのテントに娘を嫁がせるには、穀物袋、衣類袋、床敷き、テントの間仕切り、タペストリーやランナーなど25~6枚が必要です。織りを重ねる事により、織り手の技術も確実に磨かれます。女の子が生まれると同時に始まる持参品作りは、食べる事や眠る事と同じ位置にある、日々の生活の一部だったのです。

義務のキリム作りが終わると、織り手たちにはようやく自由にキリムを織れる時間が訪れます。来世を信じる彼女たちが織りに集中している時間は、神様との対話の時間でもありました。気持ちも心も満たされる織る事は益々織り手の技術を研き、このような織物が生まれます。

最上級のウールの白さとツヤそして貴重なキャメルの柔らかい毛は、エレガントな空間を作ります。古布のしなやかさは、床のみならず、タペストリーや工夫しながらのテーブルランナーなどにもお使いいただけます。
2枚はぎだったこの古布のもう一枚は、しっとりした天然の力を見せてくれる、5個のクッションになりました。



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