KJ23463、228x149cm、ロシア、カラバ、オールドキリム

キリム長さ 2m以上, 商品

キリムNo.: KJ23463

産地: ロシア、カラバ、オールドキリム

寸法: 228x149cm

価格: 473,000円

約500年にわたり、広大な土地を支配したオスマントルコの影響で、東ヨーロッパのキリムは、その色や柄付けに、アナトリアキリムの影響を受けています。
東西の文化が行き交う東ヨーロッパは、どこかドライな雰囲気があり、ヨーロッパらしい垢抜けしたおしゃれ感のあるキリムが伝え継がれてきました。それらのキリムはトルコキリムにも影響を与えており、トルコキリムはアジアよりヨーロッパの色調に近く感じる方は少なくないと思います。

カラバ地方は、昔から重い藍と重い赤と言う独特の伝統色に、花柄文様のキリムを伝え継いできました。トルコの占領下にありながらも、完成度の高いカラバは、その伝統的色調もデザインも変えることなく、カラバキリムとしてトルコの中で最上級の評価を得ながら、現在に至っています。が、オールドキリムはすでに底をつき、今では見ることも少なくなったコレクターのキリムです。

伝統的な重い藍と緑に合わせたのは、伝統的な濃い赤ではなく、コーラル・ピンクです。
織り手は、長い冬の後に来る待ちに待った春、一斉に緑の絨毯に変わる春、神様からの贈り物の花々が遊ぶ草原の春、を創造したのでしょう。
マゼンダ(赤)とイエローの掛け合わせできれいな珊瑚色が生まれました。イエローとシアン(青)から作った緑も濁りがなく深くきれいです。

染めが終わると織りです。丁寧に優しく織り込まれている花々は、先祖伝来の文様です。その時代の今を生きている織り手は、アクセントなのか?当時の流行なのか?四隅に幾何学文様を織り込んでいます。これこそが、キリムが文化として1500年もの間、織り継がれてきた理由です。
いつの時代の織り手も、先祖の仕事を忠実に再現するのではなく、生きている時代の息吹や流行をしっかり取り入れ、自分の創造のキリムを部族のキリムとして次世代へ継いでいったのです。



眼=邪視除け 狼の口=邪視除け
水の流れ=生命を支える水が、常に身近にありますようにとの願い


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