KJ33739、218x29cm、トルコ、トルクメン族、アンティークジャジム織りランナー（ゴート／ウール）
キリムNo.： KJ33739
産地： トルコ、トルクメン族、アンティークジャジム織りランナー（ゴート／ウール）
寸法： 218x29cm
価格： 74,800円
糸に強い撚りをかけ細く丈夫な縦糸を作り織り機に掛け、横糸を入れながら、縦糸で柄をつける技法を「ジャジム」織りと呼びます。イラン、アフガニスタン、ウズベキスタンなど、そしてトルコにも伝わる技法です。
縦糸の撚りが強いため、織物の幅は３０ｃｍ前後が限界です。織り手達は、長く細い布を織り、必要に応じ、カットし、縫い合わせ使います。
縦糸に使われているのは、黒に近い天然の濃茶系のヤギの糸と、化学染料で染めた濃く重い赤色のヤギの糸です。
１８６６年、ドイツで生まれた化学染料は、瞬く間に遊牧民にも広まりました。植物をいくら重ねても出せない化学染料のハッとする鮮明な色は、当時の織り手達の心を揺さぶったのです。 貴重な化学染料を手に出来たのは、部族長か、熟練した染織の上手い織り手のみでした。
織り手は普段植物染料を染める手順で、化学染料を使いヤギの糸を染めています。
丁寧な染色方法のお陰で、１００年経過した現在でも、赤色は、濃く、深く、時に暗く、時に明るく、光と時間により様々な表情を見せてくれます。
ヤギの毛のゴワゴワ感を持ちながらも、クラシックでモダンな洗礼されたアートのような古布です。
