KJ21351、39x39cm、イラン、スマック織り(ウール/ウール)

キリム額, 商品

キリムNo.: KJ21351

産地: イラン、スマック織り(ウール/ウール)

寸法: 39x39cm

価格: 22,000円

オレンジと黄色を同じ割合にし、それにちょっと黒を加えて染め出した濃いオレンジ色が、それぞれの段のアクセントになっています。
考えられた色の配置が楽しいスマック織りに出合いました。紺色、空色、緑色、小豆色も、化学染料で丁寧な色出しです。化学染料でなくては出せない色調を、「かわいいよ!」と、しきりに褒めるのは、問屋さんの若いスタッフです。

基幹産業のキリムが価格競争にさらされている現在、多くの問屋さんは、手間のかかる植物染料ではなく、簡単に染められる化学染料で糸を染め、キリムを織っています。
工場で染められた糸は、問屋さんの注文を受けた織り手に渡されます。
現在織られるキリムも手織りの一点物ですが、問屋さんが染めた色を使うキリムの雰囲気が似ているのは仕方ないことです。輸出用価格に見合ったキリムを作るには、これが最善の方法なのでしょう。

輸出用キリムの中にも、時に、このように織り手の姿勢が見えるキリムがあります。
スマック織りを念頭にデザインの構想を練った織り手は、問屋さんで色を選びました。春夏秋冬をイメージしたバックに、木々や鳥、星や水の流れのデザインを織り込んでいます。

スマック織りとは、平織りされた横糸の上に色糸を斜めに刺し、柄を付けていく時間のかかる技法です。織り機にかかった縦糸に横糸を入れ始めると、織ることに集中した織り手は、これが輸出用キリムであることをすっかり忘れてしまいました。先祖が家族のためにキリムを織ったようにキリムに向かい、ひたすら手を動かし続ける織り手です。力を抜くことのない丁寧な仕事から、織ることを愛おしむ織り手の姿が浮かびます。



樹=子孫繁栄、 星=幸せへの願い、 鳥=幸せの予感、 水の流れ=生命を支えるみずが常に身近にありますようにとの願い、 眼=邪視除け

 


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