KJ33035、166x38cm、コンヤ、アンティークジャジム織りパッチワークランナー(ウール/ウール)

商品, 小さなランナー

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キリムNo.: KJ33035

産地: コンヤ、アンティークジャジム織りパッチワークランナー(ウール/ウール)

寸法: 166x38cm

価格: 63,000円 (税別)

コンヤ出身のトルクメンの問屋さんは、幅30cm前後の細長い古布をストックしていました。先祖伝来のこの布は、縦糸に強く撚りがかかった糸が表に出ている織り方で、強く撚りのかかった縦糸で柄を付けるウズベキスタンのジャジム織りに似ています。

柄を使わず色だけでキリムを織り継いできた先祖は、濃い赤の茜色や臙脂(えんじ)色、暗い赤の蘇芳(すおう)色や葡萄(えび)色、赤茶色など、茜を基調に微妙な色の変化でキリムを表現できる技術を身に着けていました。抹茶色、からし色、黄緑や黄色などもしかりです。白、ベージュ、グレーや茶などの天然糸も、織り手達の手にかかると表情豊かな織物に変身していきました。

イタリア人デザイナーのアドバスに従い、ストックルールに積まれた細長の古布は、パッチワークランナーに生まれ変わりました。ウズベキスタンのスザーニと呼ばれる絹地に絹糸で刺繍された古布をアクセントに合わせたのは、問屋さんです。

力の入った問屋さんは、100年の時間がゆっくりと褪色させた先祖の臙脂色(えんじいろ)の上に藍色を掛け、濃い赤ワインのように、よりこっくりした赤色を染め出しました。見事に染まった濃い赤色は、先祖の織り手が苦心しながら織り上げた天然のベージュのグラデーションの美しさを引き出し、見事に調和させています。

問屋さんで選んだ10枚近いスザーニ・パッチワークランナーを床に並べ見比べているうちに、これだけが雰囲気が違うことに気が付きました。

絹地に絹糸で刺繍を刺している本来のスザーニでなく、問屋さんが染めたウールの古布に、ウール糸で修理人が刺繍をし、ウールのスザーニを作っています。それをベージュ色部分に乗せているのです。本来ならウズベキスタンの伝統的な絹糸で作られたスザーニを使うところですが、あくまでも先祖の伝統を伝えることにこだわった結果、ウール糸でのスザーニに行きついたそうです。
本家のスザーニの繊細さを評価しながらも、先祖伝来を大切にする問屋さんの姿勢にエールを送りつつ、手にした彼の作品です。「幸せの結び」に、問屋さんの布に対する大きな愛情を感じます。



眼=邪視除け、 星=幸せへの願い


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