KJ37125、246x66cm、パキスタン、バルーチ族、オールドシャフィ(Shaffi)織り(ウール/ウール)

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キリムNo.: KJ37125

産地: パキスタン、バルーチ族、オールドシャフィ(Shaffi)織り(ウール/ウール)

寸法: 246x66cm

価格: 260,000円 (税別)

隣のKJ-37220と同じく、パキスタン、バルーチ族のシャフィ織りです。
KJー37220が、キリム全体を錦織り(にしきおり)しているのに対し、こちらは上下や柄の間が平織りになっており、先輩の技術を盗みながら、忍耐力を試される全体シャフィ織りに近づく努力中の織り手が浮かびます。

バルーチ族は錦織りの技法を彼らの織物によく使っています。
錦織りは平織りをした横糸に柄になる横糸を織り込んでいきます。その際、柄でない部分になる糸は裏側にわたり、そこは縦糸+横糸+わたっている糸の3本になります。
これは、山岳地帯の高所を移動したバルーチ族の寒さ暑さ対策でもあるようです。

彼らの先祖が住んだバルーチスタンは、乾ききった砂漠と荒れ果てた山々からなる地域です。冬の寒さはひどく、夏は耐え難いほど暑く、西ではどんな季節の植生も破壊する「120日間の嵐」が冷酷に吹きまくりました。先祖代々織り継がれてきた厚みのある錦織りは、防寒や猛暑対策に実用的でした。

しかし、この時代の織り手は、伝統的な織り方に、美しさと繊細さを加えた織物作りに心を傾けました。
いつ頃からヨーグルトが使われたのか定かでないそうですが、赤く染められた糸の上に気付かず、うっかりヨーグルトを落としたかもしれません。そこだけ薄くなった赤色を見た織り手は、糸全体をヨーグルトに漬けたかもしれません。
植物の入手が困難な山岳地帯では、色に幅と濃淡を与えてくれるヨーグルトは、神様のようにオールマイティな材料だったに違いありません。

日本の織物の素材は絹と綿でした。細い繊維は身に付ける布を織る材料となりました。中東などの乾燥地帯では家畜の毛が織物の素材でした。
生活環境から生まれたそれぞれの錦織りですが、織り手達がそれぞれの織物をどのような顔をして見るのだろうと想像させるもの、この織物の持つ力です。



樹=子孫繁栄、 眼=邪視除け、 


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