KJ36818、221x164cm、ベルガマ、コザック、オールドジジム織り

キリム長さ 2m以上, 商品

キリムNo.: KJ36818

産地: ベルガマ、コザック、オールドジジム織り

寸法: 221x164cm

価格: 450,000円 (税別)

織り手は織物の中に一日を表現したのでしょう。
夜明け前から織り手の一日は始まります。朝一番の仕事は、羊や山羊の乳しぼりです。一日の段取りを考えながら、せっせと慣れた手つきで乳搾りを急ぎます。それが終わると家事、育児や雑事に追われながら、放牧に出かける男性達と家畜を見送ります。そして朝一番に絞った貴重な乳の加工が終わると、織りの仕事が始まります。
暗いテントの中よりも明るく快適な戸外で織り機に向かうころは、空は高く日差しも強くなる時間です。自家用や娘の持参品キリムを織る時間は、織り手だけの時間です。空想や想像に遊び、あるいは神様との対話に心躍らせる織り手たちには、一日で一番楽しい、誰からも邪魔をされることのない自由な時間なのです。

高い技術を身に付けた織り手の新たな挑戦が始まります。 今まで以上に細かい織りで、100年経ってもビクともしない丈夫で華やかな織物作りが彼女の目標です。
織り手は、綿とウールを合わせ強く細い縦糸を作っています。ウールより強い綿糸には丈夫さを、ウール糸には柔らかい雰囲気を求めたのでしょう。人目に触れない縦糸作りに一年以上を費やしたに違いありません。織り手のやる気が織物全体から伝わります。

ベルガマには「横糸を縦糸にまいていく技法」である、ジジム織りやズリ織りなどが伝えられてきました。平織りされた横糸の上にそれぞれの色糸を入れていく作業は、キリム織りの三倍もの時間を要します。織り手の実力の見せどころである刺繍織りは、チュアル(衣類袋)の表がわや、床敷きや間仕切りなど、人目を惹きやすい物により多く見られます。

織り手は伝統に従い赤色をベースカラーにしています。赤色は表情豊かな濃淡に染められています。アクセントに使われている青、黄緑、オレンジ、藤色、天然ウールの白、化学染料で染めた黒と盛り沢山の色を使い、ゴージャス感のあるジジム織りに仕上げました。
先祖の織物以上の出来栄えを目指し、気合を入れて織り上げたジジム織りは、とても重量があります。織り手が精魂込めた明るい色調の華やかな織物は、見る楽しさや持つ楽しさを感じさせながら、プロならではの色遊びの世界を展開しています。




チェスト(箱)=子孫繁栄、 眼=邪視除け、 狼の口=邪視除け、 エス(S)字フック=邪視除け


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