KJ37115、234x71cm、アフガニスタン, チャラクナスールのバルーチ, オールドランナー

商品, 大きなランナー

キリムNo.: KJ37115

産地: アフガニスタン, チャラクナスールのバルーチ, オールドランナー

寸法: 234x71cm

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チャラクナスール(Charaknasur)はアフガニスタンのザブールとシスタンの間にまたがる、平らな暑い砂漠地帯の南西にある織りの盛んな地域でした。彼等は、インディゴ、黒に近い青、濃い茜を使った暗く重い色調で表情豊かなキリムを織る人々でした。

バルーチ族最高の織り物と考えられているのがチャラクナスールのキリムです。
彼らが移動した地域では、染料となる植物の収集が難しく、ここまで濃く重い色を染めるには多くの時間を要します。インディゴ(藍)をどこまでも濃く染めた暗い藍が、最も高価なキリムと言われています。

おまけに彼らが伝統的に伝え継いできた織りは、錦織り(にしきおり)と呼ばれる、大変緻密な途方もない時間のかかる織り物です。日本では、留袖を着る際に使う格調高い帯の技法で、絹糸を使い織ります。
身近にある素材を使い、織りをすることが当たり前の彼等は、ウールを糸のように細く固く撚り錦織りをしています。ウールをここまで細く自由自在に扱える彼らの技術力は、部族の大きな誇りであり、代々、伝え継ぐことにすべてのエネルギーが注ぎ込まれた織り物は、今では世界中のキリムファンの目をくぎ付けにする織り物であり、アジアNo.1,すなわち世界No.1の織り物としての評価を得ているのです。

緻密で正確なチャラクナスールの織り物は、キリム本来の色の遊びや柄付けの面白さとは別の次元で、遊牧民バルーチ族の傑出した作品として、今手にする私たちが次世代に伝え継いでゆくものです。

織り手が完ぺきに織ったキリムですが、使い継がれる間の洗濯がうまくなかったようです。右端2cmより内側の織りに波打ちが見られます。

原因は、縦糸の緩みでしょうが、これほどびっしり入れられた横糸がどうして緩むのが?織りの専門家も唸っています。これもこのキリムの持つ個性であり面白さです。



星=幸せへの願い、 眼=邪視除け、亀=繁栄、豊穣、 ベレケット=豊穣


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