KJ33440、41x32cm、コンヤ、アンティークキリム額(ウール/ウール)

キリム額, 商品

キリムNo.: KJ33440

産地: コンヤ、アンティークキリム額(ウール/ウール)

寸法: 41x32cm

価格: 47,300円

(額縁:洋桜、 色:チーク)

色出しに長けた熟練した織り手の作品は、平原の向こうに沈んでゆく大きな太陽でしょうか?

11~13世紀、セルジュク朝トルコの都があった古都コンヤの織り手の仕事です。当時、全盛期のコンヤは、ペルシャやビザンチンの影響を受けた建築物が数多く建てられ、宗教、文化、交易の中心でした。郊外には織物の集散所が出来上がり、多くの外国人が交易品を持ち訪れ、大いに賑わった町でした。

コンヤ近郊を移動するとき、織り手の最大の楽しみは、そんなにぎやかな街を訪れることでした。
人々でごった返すバザールは、訪れる度、目にしたことのない新しい商品で埋め尽くされています。織り手達は、その年の流行を敏感に感じ取り、観察し、豊かな感性に刷り込ませていきます。

一日の仕事が終わるころ、乾燥地帯の空には、ねぐらに帰る鳥たちが元気に飛び交っています。地平線に沈んでいく真っ赤な太陽が見せる天体ショーに見とれながら、バザールで出合った色調と風をキリムに織り込むことを決めた織り手です。暗くなった夜空はキラキラ光る星で埋まります。

バザールの興奮冷めやらない織り手は、記憶にある色を念頭に、目の前に広がる真っ赤に染まった夕空をモチーフに、糸を染めています。
コンヤの豊かな大地からの恵みは、織り手により繊細で複雑な色を与えてくれました。黄色、黄緑色、山吹色、黄金色などを藍と黄と赤を使い、割合を少しづつ変えながら、様々な黄色を染め出していく織り手です。

そんな空のショーを見ながら、明日へのエネルギーを体一杯に蓄え、幸せ溢れる一家の団らんを始める遊牧民たちです。
大らかな柄と色調は、当時の彼らの豊かな精神と生活を見せてくれているようです。



狼の口=邪視除け、 足かせ=友愛、 鳥=幸せの予感、 櫛=幸せな結婚を願う

 


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