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シャーマニズムを信じた遊牧民は、その当時、具象的な花、鳥、動物、身近にある風景など
をキリムの柄として織り込んでいたはずです。「綴れ」という技法がそれを教えてくれます。
彼らが東アジアから西から西へと移動し、アナトリアへやってきた11〜12世紀、そこは、
すでに、イスラムの世界でした。
キリムを伝えてきた遊牧民は主にイスラム教徒です。イスラム教は、偶像崇拝を禁じており、
キリムの織り手の女性たちは、夢、願い、喜びなど様々な思いをキリムの中に幾何学文様で
表現してきました。

「眼」 災いを招く他者の視線から身を守る、邪視除けを意味します。

       

「星」 幸せへの願い、豊穣を意味します。
     六角形の星は、「ソロモン王の印」と言われ、アナトリア地方では、八角形やそれ以上
     の角数の星が、モチーフとして使われてきました。

       

「髪飾り(イヤリング)」 結婚願望を意味します。
              花婿が結婚式の日に髪飾りを送る風習からきています。

       

「鳥」 幸せ、喜び、愛を求める気持ち、よい知らせの予感などを意味します。

       

「羊の角」 繁栄、豊穣、力強さ、男らしさを表します。
       羊の角のデザインは各地にあり、いかに彼ら遊牧民にとって、大切で神聖なる物
       であったかを物語っています。

        

「狼の口」 狼より羊を守るための狼除け、災いを招く他者の視線から身を守る邪視除けを
       意味します。

        
「水の流れ」 生命の源、生命を支える水が、常に身近にありますようにとの願いを表します。

         

「エリベリンデ(ハンズ・オン・ヒップ)」 繁栄、多産、豊穣を表します。
                     アナトリア地方の古い信仰、エリベリンデ(地母神)
                     を表し、豊かな子宮を意味します。

        

「ドラゴン」 水と空気の支配者であり、豊作や豊かさをもたらすとの意味です。神話では、
        ライオンの体を持ち、蛇のしっぽをした空を飛べる動物で、月食の原因を作り、
        宝物や生命の樹の守り神といわれている。

        
「チェスト(箱)」 若い娘の嫁入り道具を表し、結婚願望、子孫繁栄を意味します。
           時に、「棺」のモチーフとして使われることもあり、亡くなった人を
           しのぶと言う意味もあります。


        
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