KJ24407、250x80cm、バン, オールドヘイベ

商品, 大きなランナー

キリムNo.: KJ24407

産地: バン, オールドヘイベ

寸法: 250x80cm

価格: 308,000円

東トルコの山岳地帯に位置するバン&ハッカリは、クルド族の地域です。2000年に手に入れたヘイベと呼ばれるラクダやロバの背に掛ける袋は、バン・クルドの織り手の作品です。ヘイベは、移動の際、家畜の背に掛ける長い布で両側が収納袋になっています。

目にした時すでに、ランナーになっていたヘイベは、両端の傷みもなく、キリムに修理糸がほとんど入っていません。床に敷かれたランナーは、物入れ袋として長い間使われていたのがウソのように、艶やかで落ち着いた雰囲気を漂わせていました。

多くの遊牧民は移動の際、先頭のラクダに一番上等のキリムを括り付けたそうです。
他部族の土地を移動する際、通行証のような役目を担ったキリムは、遠くからでもその部族を認識できるものでなくてはなりませんでした。織り手は、最上級のウールを透明感ある糸に染め、ヘイベやチュアル(衣類袋)に織り、先導するラクダの背に括り付けました。
艶やかな上等のウールが使われているヘイベは、部族の織りの技術の高さと豊かさも遠目から確認できるよう、このように力を込めて織られていました。

高い技術を身に付けた織り手は、袋になる部分にクルド族を象徴する濃い藍、茜に白を使い、ピンクと黄をアクセントに、部族伝来のデザインをしなやかで確かな織物に仕上げています。織り上がった柄のはつり目(糸と糸の折り返し部分)に、ステッチを入れ、どこまでも彼らの美学を追求するのが、バン&ハッカリ・クルドの織り手たちです。
家畜の背にかかる部分は、天然ウールのベイジュ、茶、焦げ茶で縞柄を織っています。部分的に紫に染めた糸が使われているのも、織り手の色と美に対する自信と心意気の表れでしょう。

物入れ袋では勿体ないほどの上等のヘイベは、何十年も先導キリムとして使い継がれながら、一層ツヤと美しさを増してここまできました。
役目を終えランナーになったキリムは、異文化を感じさせながらもエレガントな雰囲気で、静かな力を漂わせながら、落ち着いた日々を楽しむことでしょう。



目=邪視除け クロス(十字)=邪視除け S字フック邪視除け


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