KJ32312、113x73cm、東トルコ, マラティア, シャバック, アンティークキリム

商品, 逸品キリム

キリムNo.: KJ32312

産地: 東トルコ, マラティア, シャバック, アンティークキリム

寸法: 113x73cm

価格: 154,000円

「わー!ツヤツヤ!」「すごい!」「きれいな色!」「織りがうまい!」「細い糸!」見る誰もが必ず感嘆の声を上げるキリムは、マラティア、シャバックのアンティークです。

最上級のウールは、良いウールとはこれですと言っています。深く透明感のあるそれぞれの色は、上等のウールのお蔭ですと言っています。そして、細かい織りも、上等のウールだからできる仕事ですと言っています。

マラティアはクルド人の地域です。彼等はどの部族よりも長く、2000年近く遊牧生活を続けてきました。常に移動を繰り返した彼等が心掛けていたのが、羊の毛の改良でした。

水も空気も今よりはるかにきれいだった100年前、他地域より水と光に恵まれたマラティアの織り手たちは、様々な植物を使い色調を楽しむ表情豊かなキリムを織っていました。緑、オレンジ、黄、黄緑、赤、青などが使われた色彩豊かな草木染は、誰をも惹きつける力を持ち、見ているだけで幸せな気持ちにしてくれます。植物の持つ力は格別で、キリムの初心者から上級者にまで、根強い人気を持つマラティア・キリムです。

豊かで色に不自由しないマラティアで、シャバックの織り手たちは、濃い藍、赤、と白の基本色で織ったキリムを伝え継いできました。この色合わせは、西トルコ、ベルガマや東トルコ、ヴァンやハッカリなど、トルコを代表するキリムの産地にも伝え継がれています。
何十枚もキリムを織った織り手が目指したのは、技術も、経験も必要とされる、基本的な色出しです。抜群のウールのお蔭で、シャバックの織り手は最高の評価を得ています。

織り手は、色調の深さに加え、織りの技術も磨き続けました。細く強く固い縦糸は、年季の入った織り手が目指した究極の糸作りです。縦糸が細ければ細いほど、横糸も細く強く撚らねばなりません。見事に染め上げた透明度抜群の色糸を生かすのがこの方法であることを、先祖より教えられている織り手は、織りの時間の多くを糸作りに費やしました。

いつの時も怠ることない努力が、このような表情を生み、誰をも惹きつけるのです。使い込むほど無駄毛がなくなりツヤを増していく逸品は、上等の意味を教えてくれます。


眼=邪視除け 水の流れ=生命を支える水が常に身近にあります様にとの願い


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