KJ15502、269x134cm、モロッコ、アズルー地方、ベルベル族、アンティークキリム(ウール/ウール)

商品, 逸品キリム

キリムNo.: KJ15502

産地: モロッコ、アズルー地方、ベルベル族、アンティークキリム(ウール/ウール)

寸法: 269x134cm

価格: 580,000円 (税別)

モロッコのマラケシュには沢山の絨毯屋さんがあり、多くの店がキリムを扱っていました。1997年、マラケシュに出かけた私達の目的は、ベルベル族のキリム探しでした。
北アフリカの先住民でありイスラム教を信仰するベルベル族の先祖は、カフカス地方や紅海のアフリカ側沿岸などの地域からの遊牧民と考えられています。彼らが織り伝えてきたベルベル伝統のキリムは、トルコと同じく色調を楽しむ、暖色系の美しいキリムです。

何軒も回った絨毯屋さんの多くは、化学染料の新作のスマック織りで溢れていました。
ようやく見つけた問屋さんは、ベルベル族の古い織物を見たいと言う私達を、「アンティークは宝物だからね。」と言いながら、奥のコレクションルームに連れていきました。

ボワーッとした黄色がかった部屋の壁側には、きれいに整頓されたキリムが積まれています。「この部屋、黄色くありませんか?」「黄色はサフランで染めている。マイナスイオンが体に気持ちいいだろう?」等の会話をしながら何枚かのキリムを選んだ私たちに、問屋さんが、もう一つ奥の部屋から持ってきたのがこのアンティークキリムです。

赤色の複雑なグラデーションが見事です。緋色(ひいろ)、朱色、柿色、東雲色(しののめいろ)、珊瑚色(さんごいろ)、橙色(だいだいいろ)、赤と黄色に少しの青を加えてこんなに、もしくはこれ以上の色を織り手は染め出しています。それに、紫、黄緑、藍が加わり、まるで、「アフリカの太陽」を見ているようです。
何回も染められた色は光の具合で、目に移る以上の赤色を見せています。ベルベル族の見事な色彩感覚とトルコとは違った自然の恵みに、大きな溜息をついた私達でした。

しっかり強く撚られたウール糸はすっかり無駄毛が取れ、まるで毛布の様に柔らかくしなやかです。赤色の間に入れられている刺繍織りは、どれもデザインが違います。問屋さんは、「寒い冬、彼らはこれで体を包み、暖を取った。だからウールは上質でなくてはならなかった。」と説明しました。
東トルコ、シールトでも体を包む目的を持った、毛布のように柔らかいキリムが伝わっています。それは、織り上がった後に横糸の毛を起毛させ、柔らかさを出しています。それぞれの女性たちの工夫に、感心させられました。

寒いテントの中でも豊かな色調に包まれた家族は、きっと寒さ以上の温かなオーラを先祖からもらっていたのでしょう。光の加減で目に映る以上の違う色を楽しめるキリムは、確かに、神様からの贈り物です。



鳥=幸せの予感、 眼=邪視除け、 水の流れ=生命を支える水が常に身近にありますようにとの願い、


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