KJ5665、91x39cm、トルコ、アナトリア、アンティーク織物(ウール/ウール)

キリム長さ 90cm前後, 商品

キリムNo.: KJ5665

産地: トルコ、アナトリア、アンティーク織物(ウール/ウール)

寸法: 91x39cm

価格: 58,000円 (税別)

ショーケースの中に大事そうにたたまれていた紫と濃い茶の布は、ガラスを通してもしっとり感が伝わってきました。長い間使われてきたのか、無駄毛がなくなりツルツルした肌触りが優しい古布です。左右が対称の布は、中央と両端が白いコットンで括られ、その上にトルコ人が大好きな、柔らかいボンボン飾りが細かく付いた手のかかったものです。
ターバン?エプロン?タペストリー?テーブルランナー?想像力が鍛えられる古布です。
小さな声で「私の織りは別格です。」と言っているような丁寧で繊細な織物に、誰もが心奪われました。

アンティークと呼ばれる100年以上も前の織物に共通しているのは、今では考えられない高い織りの技術と、もはや幻と言って過言でない程上質の素材です。

空気、光、水、土などの自然がどれほど健康であったかを容易に見せているのが、当時の織物です。自然が健康な植物を育て、その植物が元気な家畜を育てます。家畜が提供した艶やかな素材を手にした織り手達は、透き通るほど美しい空や草原を覆う光輝く植物などの彼らを取り囲む自然を先生に、観察力や創造力を磨きながら、技術の向上に励みました。

上等の天然の濃い茶のウールを、織り手は綿糸のように細く強く撚り、縦糸と横糸に使っています。この技法は縦糸が表に出ているジャジム織りです。が、仕事の細かさから、絹糸で織られる日本の綴れ織り(つづれおり)を連想させます。それほど見事な織りです。ジャジム織りをしながらその縦糸の上に横に紫の色糸を入れ、ジジム織りの技法で柄を付けています。

時間を忘れ夢中で向かった織物は、しっとりした紫色が濃い茶の地色にマッチし素晴らしい出来栄えです。織り手が見せている繊細な世界は、技術に終着点はない事を語っています。当時の自然が生み出した今よりはるかに上質で丈夫だったウールは、撚りをかけるほどしなやかに滑らかに織り手の手に馴染み、実力以上の力を発揮させたのです。

*端に小さな穴があります。1990年に手に入れた時からの穴は、ほつれない様に括られています。修理糸がないため、現状のお渡しとなります。



バードック(ごぼう)=裕福、 水の流れ=生命を支える水が常に身近にありますようにとの願い、


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