KJ33651、326x42cm、アダナ、ベイリーオールドジジム(ウール/ウール)

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キリムNo.: KJ33651

産地: アダナ、ベイリーオールドジジム(ウール/ウール)

寸法: 326x42cm


中央アナトリアの地中海岸に近いアダナは肥沃なチュクロワ平野に位置し、工業と農業の中心地として栄えてきました。ここはアラブとアナトリア間の交易ルートであったお陰で、常に利益を享受してきました。

アダナには大きな物から小さい物まで、様々なキリムが伝えられています。2片からなる大きいキリム、何枚も剥がれた細い織り機で織られたキリム、礼拝用キリム、チュアル(衣類袋)やヤストク(枕)等が、キリム織り、ジジム織りやズリ織りなどで織られています。

綿の産地でもあるアダナでは、現代でも各村落で織り手の好みに沿ったキリムが織られています。豊富な植物や素材を前に、織り手達の感性は膨らみ、新たな世界へ挑戦する創造力に磨きをかけ、伝統を尊重しながらも、その枠に納まらない糸作りや技法を身に付けていきました。

大量の綿はキリムにも使われてきました。ウールより丈夫な綿は縦糸に最適です。また、キリムにコントラストを付けるアクセントやポイントとして、あるいは技術のある織り手などは、綿とウールを一本の糸に撚り、柄を付ける横糸として使ってきました。

このジジム織りは、本来、5枚はぎでした。赤、抹茶、藍、そして抹茶、赤の5枚に剥がれた大きな古布は、間仕切り、タペストリーや寝具や小物などをカバーする布として使われてきました。ある時の子孫が床敷きに使ったようで、ウールの無駄毛はすっかり取れ、芯になったウールは艶やかで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

驚くべきは、細く強く撚りの掛った抹茶の平織り全体に織り込まれたジジム柄です。
鳥、ドラゴン、チェスト(箱)、エリベリンデ(腰に手を置く女性)、イヤリング、星、羊の角、花/種、樹、水の流れ、そして幸せの結びと、知っているデザインすべてを織り込んだのかと思えるほどの柄が、どれも力を抜く事なく優しく丁寧に織り込まれています。
なるほど、織り手の気持ちを尊重するアダナです。

キリムの面白さは、織り手がどれほど楽しみながら織り機に向かったかに尽きる様です。

 



鳥=幸せの予感、 ドラゴン=豊かさをもたらす、 チェスト(箱)=子孫繁栄、エリベリンデ(腰に手を置く女性)=繁栄、多産、豊穣、 イヤリング=幸せな結婚を願う、
星=幸せへの願い、 羊の角=繁栄、力強さ、 花/種=子孫繁栄、 樹=不滅の繁栄、
水の流れ=生命を支える水が、常に身近にありますようにとの願い


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