KJ30326、253x80cm、コンヤ

商品, 大きなランナー

キリムNo.: KJ30326

産地: コンヤ

寸法: 253x80cm

価格: 140,000円 (税別)

天然の焦げ茶と染色された黄金色と抹茶色が規則正しく、まるで機械で織られたかのようなキリムは、コンヤ地方を移動したトルクメン族のオールド前半のキリムです。

キリムは型紙を使わず織られており、「織り手たちの日々の心の動き」と言われるほど、その日の気持ちや感情の動きが表れている、遊びのある織物です。なのに、この織物の機械織りのように正確な表情は何なのでしょう?

ゆっくり時間をかけキリムを眺めていると、やはり型紙のない織物です。
濃茶と濃茶の間に規則正しく入れられている黄金色と抹茶色の縞の幅は、時に太く、時に狭く、動きが感じられる織りです。きっと織る事に熟練した、高い織りの技術の織り手の作品でしょう。縦糸も、横糸も撚りがとても滑らかで、床に敷くとしなやかに馴染みます。また、織り始めから織り終わりまで、幅が同じです。

型紙を使わないキリムの織り手たちには、同じ幅でキリムを織るという発想がないのかと思うほど、ほとんどのキリムの幅は上下が違います。暗い朝からの家事、家畜の世話、しぼった乳の加工など、日々の仕事は目の回るような忙しさです。男たちが放牧に出かけると、ようやく織りの時間の始まりです。地面の水平に張られた織り機に向かい、昨日の続きの織りが再開します。

遊牧民の織物は、日々の気持ちの表現と言われます。調子の良い日には、織りはほぼ真っ直ぐ進みます。朝から苛立つ時は、どうしても感情が織りに出てしまいます。
そこにキリムの面白さがあるのですが、高度な技術を身に着けた織り手たちは、そんな心の動きさえ超越して、無心で織り機に迎えるすべを身に着けていました。

織り手には、織る事は唯一自分だけの世界に浸れる時間でした。
来世を信じるイスラム教徒である織り手は、いつしか、信じる楽園を頭に描きながら、無心にひたすら手を動かし続ける至福の時間を楽しみました。
無心の結果、織り上がったキリムは、織り手自身も驚いたほど真っ直ぐです。どのような時も背筋が伸びている、美しい姿の女性のようなキリムは、どこに置かれてもその存在感を見せてくれます。



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