KJ16711、261x169cm、アナドルー、オールドジジム

キリム長さ 2m以上, 商品

キリムNo.: KJ16711

産地: アナドルー、オールドジジム

寸法: 261x169cm

SOLD OUT

1997年に手に入れた紅色の大きなジジム織りは、20年近く経過した現在も紅色は変わることなく、美しいしっとりとした表情で見る人の気を惹きます。
キリムの初心者だった頃、手に入れたジジム織りです。動物染料のコチニールに似てオレンジを含まない独特の紅色は、落ち着いているのに華やかさを醸し出しながら、静かに床に広げられていました。大きな織物なのに細かい丁寧な仕事が見せる品格は、キリム織りとは違った魅力に溢れていました。

問屋さんは、カフカス、アルメニアのベルネ織りと言いました。確かに、トルコではあまり目にしない紅色です。当時、キリム初心者の私達は、トルコのジジム織りに似た織り方という程度の知識で、この素晴らしいキリムを持ち帰りました。

17年が経過した現在です。
この技法は、トルコ各地に伝わるジジム織りです。強く固く撚られた紅色の縦糸に、同じ強さに撚られた紅色を、雑巾を縫うように一針、一針、横に入れて平織りをしていきます。
横に入った紅色の糸の上に、柄を付ける色糸を入れていきます。空色、藍色、緑、オレンジ、からし色の色糸が、繊細で正確な技術で、画面一杯に規則正しく織り込まれています。

ジジム織りはトルコ各地の遊牧民に伝わる技法です。
ここまで細かいジジム織りは、地中海沿岸のアダナに伝え継がれています。アダナの織り手の赤色は、このような紅色ではなくオレンジを含んだ暖かい茜系です。
移動を繰り返した遊牧民だからこそ、どこかで、誰かと物々交換でアダナでは手にすることが出来ない紅色に、幸運にも出合えたのかも知れません。移動を繰り返した遊牧民の作品であればこそ、無理に産地や部族を特定するのではなく、私達のイマジネーションを膨らませて見るのも楽しい事です。

珍しい色を手にした織り手が、身に付いた技術で大作に挑む姿に、部族の誰もが大きな期待と誇りを持って見守ったことでしょう。
無駄毛がなくなりしなやかになったジジム織りですが、痛みが見られず、今が旬と言った表情で輝いています。



S字フック=邪視除け、 眼=邪視除け、 ベレケット=豊穣


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