KJ12492、257x188cm、カフカス、アゼルバイジャン、シルヴァン  、ベイリーオールドキリム(ウール/ウール)

キリム長さ 2m以上, 商品

キリムNo.: KJ12492

産地: カフカス、アゼルバイジャン、シルヴァン  、ベイリーオールドキリム(ウール/ウール)

寸法: 257x188cm

価格: 450,000円 (税別)

1993年に出合ったトルコキリムとは違った雰囲気のキリムは、美術館のように広い店の一番奥の吹き抜けの壁に掛けられ、どこからでも人目を惹く渋く華やかな雰囲気を湛えていました。

近づいて見ると、茜、黄、藍、緑にそれらを混ぜ合わせた様々な色が、小さな幾何学文様で大きな画面の隅から隅まで所狭し、と言わんばかりに織り込まれています。見る方向を変えるとそれぞれの色が浮き上がり、まるで天体ショーを見ているように豊かな気分にしてくれます。

強く固く細く撚られた縦糸に横糸をビッシリ入れたキリムを織り上げるのに、いったいどれほどの時間とエネルギーが使われたのでしょう?また、誰ならこれほどの大作を織り上げられるのでしょう?高い技術や根気強さだけではない、何が必要なのでしょう?

黒海の北、カフカス地方のアゼルバイジャン、シルヴァンは、ボーダーがない横縞柄のキリムが伝統的に織り継がれています。これらの織り手は、シルヴァン平野に住む農民たちです。。
そこは孤立した山岳地帯であり、部族の伝統が他からの影響を大きく受けることなく守られてきたキリムですが、その数は少なく、上質の糸と緻密な織りは世界より高い評価を得て、現在では希少なキリムとなっています。

山岳地帯であるにもかかわらず、農地として耕作されてきたシルヴァン平野で、人々は家畜を飼育し、乳製品を生産し、家畜の毛の改良に努め毛を紡ぎ、糸を染め、織るというリズムある生活を営んできました。そこに定住している彼らの生活スタイルが、織り機の設置を可能にし、その前に座りゆっくり時間をかけ、緻密で丈夫で美しいキリムを生み出したのです。

一年のリズムある生活の中、上質のウールを手にした織り手は、十分に時間を掛け、細い糸作りに精出しました。落ち着いて織り機に向かえる環境と時間を持てたからこそ、織り手たちは様々な工夫や努力を惜しみなく繰り返し、じっくりと大作に向き合えたのです。その結果これほど緻密な織物となりました。

先祖以上のキリム作りを目指す部族一の織り手には、織る大変さより、これから100年以上も使い継がれるキリムを作る自負と喜びの方が大きく、永遠と思える大作作りも幸せなエネルギーに満ち溢れた至福の時間だったのです。

何代もの子孫が大事に使い継いできたキリムは、時間と共にツヤと表情を増しながら、これからも多くの人々からの賞賛を受け続ける事でしょう。



星=幸せへの願い、 鳥=幸せの予感、 眼=邪視除け


▲トップに戻る