KJ37170、250x139cm、ギョルデス、オールドキリム

キリム長さ 2m以上, 商品

キリムNo.: KJ37170

産地: ギョルデス、オールドキリム

寸法: 250x139cm

SOLD OUT

「ギョルデスのファンタスティックなキリムだよ。」と言いながら、まるでショーのオープニングのごとく、うやうやしく広げられたキリムに、思わず「ワー、天国だ、アートだ、すごい!」と声が上がりました。そこに広がるしっとりした印象的な光景は、織り手の心模様、モダンなアートの世界です。
大胆な大らかなデザインなのに、茜をベースに濃淡でまとめられた微妙な色の変化は穏やかで、思わず目を惹かれます。織り手の世界に入っていくと、気持良いやさしさに包まれ、心地よさが体中に広がります。目の前に広がる織り手の楽園は、まさしくモダンアートそのものです。

型紙を使わずに織られるキリムは、織り手の心の表現と言われます。自然に囲まれた生活は、織り手の感性や色彩感覚を磨き、織り手は織りを重ねるごとに、織りの技術は勿論、その表現力を鍛え、自分の心を自由自在、この様な形に出来るようになるのです。

織り手が朝焼けか夕焼けをバックに織り上げた世界は、鳥が自由に大らかに飛び交う大空です。鳥が向かうその先は、来世を信じる織り手の楽園です。小さく、大きく広がる菱形が、天国までの無限の距離を表しています。容易ではない楽園への道ですが、織り手には、心躍る至福の時間です。ひたむきに、無心にキリムに向かう織り手の心模様が伝わってきます。

所々に見えるアクセントのような赤、青や黄緑色は、裂織りです。
裂織りは、着古した着物をこまかく細く裂き、横糸として再利用する技法です。日本でも、昔、物資の少ない寒村などで使われた、究極のエコロジーです。今では、手間のかかる一つしかない裂織り布は、おしゃれなファッションとして好まれています。

所々にみえる色糸は、織り手が目にした様々な空の色でしょうか?
そうとうに使い込まれた綿糸は、ツルツルしてそれぞれの色も、ウールの色と同じように褪色しています。
今、目の前にあるアートの世界は、織り手の子孫が大事に受け継ぎ、長い時間と光の力が加わって出来上がったものです。時空を超えた新しさが、古いとは新しいことだと、教えています。


眼=邪視除け、 鳥=幸せの予感


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