KJ35237、121x81cm、東トルコ、シールト,オールドバッタニエ、(コットン/ウール)

キリム長さ 120cm前後, 商品

キリムNo.: KJ35237

産地: 東トルコ、シールト,オールドバッタニエ、(コットン/ウール)

寸法: 121x81cm

価格: 88,000円 (税別)

東トルコ、シールトに伝え継がれたバッタニエと呼ばれる織物です。

間隔をあけ張られた細く強く撚ったコットンを縦糸に、上質の繊維の長いウールに強く撚りをかけた糸を横糸に使い、風も通らないほどびっしり詰めて織られたバッタニエです。

織り上がった後、先のとがった櫛でウールを起毛させ、毛布のように柔らかな織物に仕上げています。高い技術の織手が大きな愛情で織り上げた見事な布です。

ある冬に出かけたモロッコで、ベルベル族の問屋さんがこれに似た織物をコート替わりに肩にかけていました。近づいてみると織物の表と裏が逆です。けげんな顔をしている私たちに、問屋さんは笑いながらその織物を肩から外し、広げて見せてくれました。

肩にかかっていた内側は、7~8cm位の長さの色とりどりのウール糸で埋まっていました。彼は重そうなその織物を肩に戻しながら、「冬はアトラス山脈に雪が積もる。そんな寒い時期を過ごすための知恵だよ!ベルベルの方法さ。」と、誇らしげに話してくれました。

トルコの問屋さんで出合った暖をとる目的を持った布が、バッタニエです。

東トルコ、シールトに伝わるバッタニエは、ツヤのある上質のウールに思わず手が伸びてしまうほど、輝きが美しい洗練された織物です。

織手たちは、暖を取ることが目的の布であればこそ、上質の糸を選び、体を包んだ時の感触を想像しながら、家族への愛情をたっぷり詰め込んで、細いコットンとウールの横糸の間に隙間ができないよう丁寧に織りました。冬の寒さを織りの技術でカバーしたいという意気込みと愛情が、丁寧な織りと起毛された長い糸から伝わります。

ある時、ほんの少しマーケットに出てきたバッタニエを、問屋さんは毛布と呼び大事に紹介していました。毛布として、寒い冬の床敷じきとして、そしてオーバーコートとして、テントを飾るタペストリーとして、応用範囲の広い優れた布です。

 




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