KJ37652、161x101cm、コンヤ、ベイリーオールドキリム(ウール/ウール)

キリム長さ 170cm前後, 商品

キリムNo.: KJ37652

産地: コンヤ、ベイリーオールドキリム(ウール/ウール)

寸法: 161x101cm

価格: 180,000円 (税別)

SOLD OUT

天然ウールでキリムを織るのは、通常、植物が少ない山岳地帯の織り手たちです。
色のない分、丁寧に羊やヤギの毛を撚り分け、キリムに表情を持たせました。トロス山脈中腹のムットや、東トルコのディアルバクルなどには、色がなくても豊かな表情を持った天然色のキリムが伝え継がれてきました。
方や、平地を移動した遊牧民はさほど苦労せず植物染料を手に出来たお陰で、色調を楽しむキリムを伝え継いできました。

11~13世紀、セルジュク朝トルコの都であったコンヤは、古くから交易、文化、宗教などの重要な中心地として栄えてきました。近郊には織物の集積所もあり、多くの外国人や様々な遊牧民、旅行者で賑わいました。
コンヤ近郊を移動する遊牧民は、バザールに行くことを何よりも楽しみにしていたそうです。時間をかけ織ったキリムや、チーズやヨーグルトなどの加工品が高い評価を受ければ、バザールの珍しい交易品を手にし、新しい風を思いっきり吸うことが出来るのです。

この織り手も、そんな一人です。真っ白に輝く織物を目にした織り手のチャレンジ魂が、動き始めました。
真っ白より目に優しい柔らかいクリームかがった白は、コンヤの豊かな自然が生んだ色でしょう。
織り手は目に映らない縦糸を、ダークグレーとグレーを使い強く丈夫に撚りました。もう1本は、表面のウールと同じクリームがかった白い糸です。その2本を1本に撚り双糸(そうし)を作っています。より丈夫な双糸は、100年以上前のキリムによく見られます。
表と同じほど表情があるのに人目に触れることのない縦糸は、高い技術を身に付けた織り手の自負でしょう。

表面を見ていると、織り手が所々意識的に焦げ茶の糸を入れているのがわかります。キリムの表情に奥行きを持たせたいのか?目の前に広がる緑豊かな平原を描いたのか?ナチュラルキリムは、織り手とどこまでも対話ができるおしゃれな織物です。
織り上がった後、最初に痛みが出てくる両端に、もう一回横糸を入れている織り手です。キリムに、子孫に、どこまでも優しい織り手の思いが見る者にも伝わります。


眼=邪視除け


▲トップに戻る