KJ31390、205x129cm、中央アナトリア、チール、オールドキリム(コットン/ウール)

キリム長さ 2m以上, 商品

キリムNo.: KJ31390

産地: 中央アナトリア、チール、オールドキリム(コットン/ウール)

寸法: 205x129cm

価格: 200,000円 (税別)

「パステル、パステル、いつでもパステルだね。」と問屋さんは皮肉たっぷりに、このキリムを広げました。
キリムは乾燥地帯の遊牧民の織物です。水の少ない地域の植物は、自力で根にギュッと色素を蓄えます。その結果、日本の植物より濃い色が出せるのがトルコの植物です。
夏は40度を超えるほど光の強い地域では、テントの中に使われるキリムの色は、当然濃くなります。テントの中に楽園や来生を表現したトルコの遊牧民は、豊かな土地のお陰もあり、多くの色を使い華やかなキリムを織りました。
子孫の問屋さんには、濃い色調の豊かな色彩のキリムこそが、先祖伝来のキリムなのです。

広げられたキリムのホワッとした色調が、日本の空間にビッタリはまります。
チールは、トルコの南側を横切るトロス山脈にあります。現在では、見つけるのが難しいチールですが、この様に小さな横柄の細かい織りのキリムが伝えられてきました。ビッシリと糸が入れられた茶系のグラデーションのキリムは、何十年経っても織りがしっかりしており、床にも、壁にも使い易く、キリムに関心のない方でも待ち望んだほどです。

これは、珍しく赤、ピンク、黄、茶のパステルの、チールの伝統的デザインです。
化学染料で染めた糸を使ったキリムは、織り上がった当時はとてもカラフルでした。それを、夏場、雨の降らない地中海岸のアンタルヤに運び、2~3カ月天日干しを、色を脱色させました。この技法は、1980年代頃から使われるようになったそうです。

先祖伝来の遊牧民のキリムの人気が高まるにつれ、古いキリムは品薄になります。80年代の問屋さん達は、将来を見据え、織り上がった新作キリムや30~40年位前のセミオールドキリムの天日干しに力を入れ始めたのです。
天日で干されたキリムの色調は柔らかくなり、優しい雰囲気がマーケットで好まれ、安価なキリムとして人気を博しました。しかし、直射のせいで痛みが早いのが欠点です。

熟練した織り手は、丁寧にキリムを仕上げました。直射を浴びたキリムでありながら修理することなく60年程使い継がれてきたキリムに初めて修理糸を入れたのは、子孫の問屋さんです。



櫛=幸せな結婚を願う、 眼=邪視除け

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