キリム
深い色調がみごとです！
深い色調がみごとです！
逸品にアップした「ハッカリアンティークキリム」の深い色調には、目にする誰もがため息をつきます。
キリムを初めて目にする若者も、「色が違う！」と声を上げます。
水も空気もはるかにきれいだった１００年前、北アフリカ、カナリア諸島からのコチニールが、トルコの東のハッカリで使われていました。
オスマン・トルコの繁栄が、紅色をトルコの東まで運んでいたことを教えてくれるキリムを手にすることが出来たことに、ちょっと得意になっております。
熱い夏の間、店内は様々な藍色で、何とか暑さをしのぐ工夫をしています。キリムの織り手たちの力作が、しばし現実を忘れさせてくれます。
「逸品」キリムにマラティアの宝物をアップしました
「逸品」キリムにマラティアの宝物をアップしました。
「逸品」キリムにアップしたランナー２点は、マラティアクルドのオーナーのコレクションルームからのキリムです。
上等のウールのツヤ、透明感溢れる染め、高度な技術により生まれたランナーは、一族の宝物として、何代にも渡り大切に使かい継がれてきました。
ハレの日や特別な客人の時に広げられたランナーは、部族の誇りや物語を語る長老の話題に常に取り上げられたことでしょう。
何回か通い、譲り受けたキリムは、これからも輝き続ける力を持っています。
「大きなランナー」の2枚のキリムはエスニックです
「大きなランナー」の2枚のキリムはエスニックです。
「大きなランナー」にアップした２枚は、長い間温めていたキリムです。
ムットの伝統的なアースカラーの力強いキリムランナーからは、大地を踏みしめ、何事にも揺らぐことのない、大らかで頼りがいある織り手が見えます。
子孫に大事に使い継がれたキリムは、修理が入れられています。その時々に使われた色糸は、ランナーの中で、織り手の先祖と楽しい会話をしているようで、心が温かくなるキリムです。
東トルコ、バンのオールドキリムヘイベも、しなやかな表情で、見る人を惹きつけます。
[大きなランナー」にアップした2枚です
[大きなランナー」にアップした2枚です。
「大きなランナー」にコンヤの新作ランナーを２枚アップしました。
一枚は、天然の羊の毛を色ごとに分けたナチュラルなランナーです。もう一枚は、現代の上質のウールを、何回も限界まで茜で染めたランナーです。
2枚とも、「運針（うんしん）」と呼ばれる技法で織られています。
運針とは、雑巾を縫う時のように、一針、一針、上下、上下と針を動かしでゆく、根気のいる作業です。
費用も時間も考えず、先祖から継がれた部族の伝統を次世代に伝え継ぐという信念のもと、出来上がったキリムです。今はまだ、技術と根気を持つ織り手がいます。彼らの心意気が織りあげた、もはや貴重品のキリムです。 お楽しみください。
輝くアイドゥン＆ベルガマをアップしました
輝くアイドゥン＆ベルガマをアップしました。
｢逸品」にアップしたのは、ウールのツヤも染色も見事なアイドゥンのオールドキリムです。伝統的な細かい柄を画面一杯に織る力量を持った織り手が、時に息抜きをしたのかしら？と思えるほど、肩に力を感じさせないキリムです。織り手の高い染色技術もご覧ください。
「９０ｘ６０ｃｍ」には、ベルガマの伝統カラーである赤色のキリムをアップしました。 織り手それぞれがそれぞれの色を持つのが、キリムの織り手たちです。アーティスティックな感覚をお楽しみください。
珍しい表情の2点です
珍しい表情の2点です
「１２０ｃｍ」にアップしたキリム2枚にタイトルを付けるなら、一枚は「光に遊ばれて」、もう一枚は「織り手の気持ち」です。
「光りに遊ばれて」は、ご覧のような表情を見せる色の、褪色の面白さをお楽しみください。
初心者に違いない織り手が、懸命に頑張った染色と織りです。
自然の光りもそんな織り手の姿に感動し、彼女の仕事を愛した結果、こんな表情の古布にしてくれました。
色あせた部分、しっかり色の残った部分、その下に見える色などなど、”これが褪色だ！”と言わんばかりの古布です。
その対極にあるかのような「織り手の気持ち」は、高い技術の織り手の姿勢を見せています。キリムの深さと幅の広さを教えてくれます。
春の喜びを歌ったキリム２枚です
春の喜びを歌ったキリム２枚です。
「１２０ｃｍ」にアップしたのは、西トルコ、クラの１００年に近いキリムです。豊かな土地からの恵みを、見事に色調で表現した織り手のキリムは、豊かさの持つ意味を存分に伝えています。
もう一枚は、東トルコ、シバスの、チュアル（衣類袋）だったキリムです。織り手のこだわりを読み解いてみました。
オールドジジムの共演です
オールドジジムの共演です。
「１２０ｃｍ」にコンヤとムットのジジムをアップいたしました。
コンヤのオールドジジムは、上等のウールがツヤを増し、深く透明感のある赤色を一層、エレガントで可愛らしくしています。
もう一枚のムットのジジムは、山岳地帯らしい力強さの中に、織り手の技術力の高さを見せてくれます。
２枚とも甲乙つけがたい力作です。お楽しみください。
織り手の感性と技術をご覧ください
織り手の感性と技術をご覧ください。
「１２０ｃｍ前後」にアップした２枚のキリムは、織り手の感性と技術が見事に生かされたキリムです。
黄金色のキリムの技法は運針です。雑巾を縫うように、根気強く横糸を入れ、波のようなデザインを織り上げています。
部族の伝統技法を、次世代に伝えたい問屋さんの思いと我々の好みが生み出したキリムです。
もう一枚は、どこまでも広がる織り手の創造力が織り上げた、詩を感じさせるキリムです。
わずか数十年前まで、このような表現が出来る織り手がいました。
先祖から伝えられた伝統を壊すことなく、自分を表現する感性に脱帽です。
アンティーク・ランナーをアップしました
アンティーク・ランナーをアップしました。
「大きなランナー」にアップした２枚のアンティークランナーは、黒海地方チョルムのキリムです。
ほぼ退色を見せていない一枚は、約２０年前に手に入れて以来、当方のコレクションルームで温められていたものです。
退色し、やさしく穏やかな表情になったもう一枚を最近手に入れたお陰で、本来の産地を教えてもらえました。
２０年も別産地で呼ばれたランナーですが、本来の産地で呼ばれることになったのは喜ばしい事です。
勉強を続けた問屋さんにも、このキリムの織り手のおばあさんにも、ようやく安心の笑顔が浮かんでいることでしょう。
やはり大きなランナーにアップしたコンヤのキリムは、デザイン溢れたコンヤらしいキリムです。お楽しみください。
小さいからこそのアンティークの力
小さいからこそのアンティークの力
「１２０ｃｍｘ８０ｃｍ」にコンヤ、アンティークキリムをアップいたしました。「大きなランナー」とペアのキリムです。残念なことに今の修理糸では、100年の風合いを壊してしまうため、問屋さんが二つにしたものです。
大きいは大きいなりに、小さいは小さいなりに、存在感を発揮しています。
工夫された色調に、100年前の織り手が重なります。
「９０ｘ６０ｃｍ」にアップしたのは、コンヤのズリ織りです。
畳のような織り方が、織り手と使い手の距離を短くしてくれます。
春らしいキリムが一層の明るさを広げます！
春らしいキリムが一層の明るさを広げます！
「９０ｘ６０ｃｍ」に２枚のキリムをアップしました。
トルコの華やかな春を彷彿とさせる明るさが一枚、昔の落ち着いた生活を思い起こさせるような雰囲気のキリムが一枚です。
また、「１２０ｃｍ」には、ワインレッドの可愛らしいキリムもアップいたしました。
若々しい価格とイメージで、小さなソファの前に馴染んでいるキリムは、一段上質の空間作りを目指す方々の、ヒントになりそうです。
100年経過した化学染料のキリムです
100年経過した化学染料のキリムです。
「逸品キリム」にアップしたのは、1991年に出合ったコンヤのキリムです。エネルギー溢れるキリムは、当店でも、常にお客様の目に入り、たくさんの称賛を頂きながら、私たちのパワースポット的な役割を果たしています。
力が欲しい時、すごい仕事を見たい時、上等を感じたい時、等など、様々なオケージョンで、励まされています。
化学染料であれ、植物染料であれ、良いものは良いという評価基準を持つトルコで、高い評価が付けられたキリムです。
100年前の織り手のすごさ、生まれたてホヤホヤの化学染料の素晴らしさをお楽しみください。
クッションにも、当方のオリジナルをアップしました。
アンティーク・キリムをアップしました
アンティーク・キリムをアップしました。
「逸品」にアップしたエルズレムは、20年前に手に入れたものです。
百数十年経った現在, 藍、茜、白の華やぎを感じさせながらも落ち着いた色使いのキリムは、現代空間を生き生きとさせる必需品として、時空を超えた存在感は、見事です。
何代もの女性たちが修理を加えながら、使い継いできたキリムです。
「１２０ｃｍ」のマラティア・チュアル（衣類袋）は、何とも言えない出来栄えが、笑顔を誘います。
「大きなランナー」は化学染料が使われたセミ・オールドです。
織り手の染色技術が伝わる大きなチュアル（衣類袋）が見せてくれる草木染めとは違った表情が、モダンな空間に柔らかさを与えてくれます。
写真担当の建築家の卵さん、だんだんと織り手たちとの対話が楽しくなってきた様子、彼なりのキリムの表現も、お楽しみください。
170ｘｍ&150ｃｍにアップいたしました
170ｘｍ&150ｃｍにアップいたしました。
「１７０ｃｍ」にアップしたフェティエは、長い間ストックルームの底に隠れていました。光の下で広げたオールドキリムは、まるで大地にかかる大きな虹のようです。ようやく出合い探しのデビューを飾ったキリムは、キリムにゴメンナサイ！価格を付けました。
もう一枚のアルメニアは、力強い色調に見惚れます。
「１５０ｃｍ」のマラティア、アンティークの落ち着いた色調は、光からの贈り物です。
濃い茶の天然ウールは、100年経っても変わることなく、退色した色調とのコントラストが、時間を感じさせます。
オリジナルクッションもあわせて、ご覧下さいませ。
逸品にアップいたしました
逸品にアップいたしました。
とびっきりの２点、コンヤ、オブルクのジジム織りとヤヒヤリの黄金色に輝くキリムを、｢逸品」にアップしました。
娘や孫のための持参品キリムですが、織り手たちのしなやかで豊かな生きざまが、心地よく伝わってきます。
今年に入り、かなり凝っているのが、オリジナル・クッション作りです。２６年間のトルコ通いで集めた要修理のキリムたちが、私たちに新しい楽しみをもたらしてくれます。
修理技術が身に付いた現在ですが、トルコには、もはやこれらのキリムに見合ったツヤのある糸がありません。
｢キリムは美しい」のテーマに沿い、小さなクッションになったキリムたちは、変わらぬ、あるいはそれ以上の存在感を発揮しています。
シャルキョイ・クッションをアップいたしました
シャルキョイ・クッションをアップいたしました。
「１７０ｃｍ」に、コンヤの新作キリムをアップいたしました。
30年ほど前、コンヤのニューウェイブと呼ばれた人たちが、先祖の手法に忠実に従い、伝統の柄を使い生み出したキリムです。
当初は、草木染めの贅沢キリムでしたが、世界経済の変遷とともに、今では化学染料が主流になっています。でも、織りの技術は、先祖以上の確かさです。
オリジナルクッション作りが前進しています。
写真のクッションは、ヨーロッパ側トルコ、シャルキョイのキリムです。東欧の影響を感じさせる色調やデザインは、お部屋を明るくやさしく彩ります。
オリジナルクッションの作成を始めました
オリジナルクッションの作成を始めました。
遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
本格的な寒さは、ラ・ヴィータの池を凍らせています。それを横目にしながらも、春の近さを感じさせる明るく高い日差しに、元気をもらう日々です。
一年の始まりは、「逸品キリム」、「１７０ｃｍ」、そして「オリジナルクッション」のアップから始めました。
逸品は、26年間に集めたキリムのご紹介です。
少し明るくなった経済（？）のお蔭でしょうか、昨年はたくさんのクッションがお客様のお手元に行きました。
キリムの入門編として、お部屋に明るさと上質感をもたらす人気ある小物の弱点は、ファスナーです。
とても長い間、ファスナーの付け替え修理を続けましたが、技術ある当方スタッフに従い、｢キリムズジャパン・オリジナルクッション」の制作を決心いたしました。
トルコのクッションは男性が作ります。当方は、勿論、手仕事大好きな女性の仕事です。古いキリムは、26年間に購入した、修理不可の上等キリムです。
「お部屋をおしゃれに、暖かく、美しく」をテーマのクッションです。
よろしくお願いいたします。
斎藤 待子
逸品にアップしました
逸品にアップしました。
「１２０ｃｍ前後」にアップしたのは、カフカス地方、アルメニアのオールドキリムです。色の少ない山岳地帯の伝統的色調は、赤、藍、白です。東トルコや他の地域の山岳地帯にも見られる色調ですが、それぞれに地域性があり、織り手の工夫やエネルギーが感じられます。
｢逸品」には、珍しいマラティア・オールドキリムがアップしました。
芳醇な土地マラティアには、豊かな植物が生み出す、明るく華やかなキリムが伝えられています。
そんな中、経験豊富な織り手がチャレンジしたキリムをご覧ください。
１２０ｃｍ、逸品＆小さなランナーにアップしました
１２０ｃｍ、逸品＆小さなランナーにアップしました
抜けるような青空は、気持ちをウキウキさせます。 戸外の風は、近づいている冬を教えてくれます。長かった夏の後は、インテリアの季節です。
｢120ｃｍｘ８０ｃｍ位」にアップしたのは、ムットのチュアル(衣類袋）の表側です。織り手のこだわりをお楽しみください。
「小さいランナー」のトロスは70年位前に織られた化学染料です。
当時、この染料を使えたのは、部族長の一族や誰もが認める織りの巧者のみです。幸せ一杯の織り手の表情が浮かんでくるランナーです。
「逸品キリム｣のランナーを手に入れたのが1996年。長い眠りから目を覚ました古布は、古さを感じさせない美しい退色が、一層の華やかさを引き出しています。